| 向かい風に胸を張れ！ ２００３年１２月７日(日) １３：００〜１６：３０ 日立港新堤防 なぜ奴は、北北西８メートルという向かい風を知っていながら、あえて新堤防に現れたのか？ 捜査員たちの疑問はその一点に集中していた。そして、それが今回の事件の、最も重要なカギである事も感じていた。 事件はまったく進展を見せないまま、捜査員たちの地道な聞き込みが続いていた。 証言１： 餌店店主 ええ、この人なら確かにお昼過ぎにお見えになりました。青イソメを３パック買われたん ですが、ひとつのパックにまとめて良いか聞きましたら、陰気な声で「ええ。」と おっしゃいました。 証言２： コンビニ店員 はい、この人ならお茶とおにぎりを買っていきました。おにぎり暖めますか？と聞いたら、 陰気な声で「いいです」と言ったのを覚えています。１２時半頃だったと思います。 証言３： 新堤防先端で釣りをしていた人 ああ、顔は良く見なかったが、ワシのスカリを見て、「何が入ってるんですか？」と聞いた 男だな。１時半頃じゃったよ。スカリに入っていたのはアイナメじゃよ。 証言４： イシモチ釣り師 暗くなりかけた頃、堤防の際で写真を撮ってる変な奴がいたよ。暗くて顔は見えなかった けど、陰気な感じの奴だったよ。、、、イシモチ？釣れなかったよ。 ・・・結局、事件は迷宮入りとなった。 時効後、奴に会った捜査員は、意外な真実を知る事になる。 「確かに北西風が強くて、午後になればもっと強くなる事は判っていたさ。それに新堤防が北よりの風に弱い事も知っていたよ。俺だって投げ釣り師だからね。 ちょうどその日は、午後になってやっと時間が取れたんだよ。前の週は悪天候で釣りが出来なかったし、今回は短時間でも行きたかったんだよ。最初に、風を背に出来る第３埠頭を見てきたら、釣り人でいっぱいじゃないの。みんな考える事は同じなんだなと思ったよ。 そこで考えたわけさ。どうせ釣れないなら、悔いが残らないようにやろう！って。 それで、あえて新堤防へ行ったわけさ。俺にとっちゃ、釣れるとか釣れないって事は別に大した問題じゃないんだよ。まぁ、新堤防で夕焼けを見るのは好きなんだけどな。あっ、これは黙っててくれよ。恥ずかしいからよ。 ところでこの際だから言っとくけど、釣りのホームページやってくのはけっこう大変なんだぜ。釣りに行けなきゃネタが無いし、釣れなきゃネタが無いし、毎回毎回釣れないと夢の中でまで更新の事考えてるんだぜ。いつも更新しなきゃってプレッシャーいっぱいでやってるから、釣りしてる時ずっとネタの事考えてるし。 これから釣りのホームページ始めようなんて考えてる奴には、絶対止めたほうがいいぜってアドバイスするよ、俺的にはね。」  今回は何が言いたかったんだろう？ |
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