| 歌謡ドラマ『再会』 第９部 思い出は美しすぎて／八神 純子 ２００５年６月５日（日） 紀 香： 『燃え尽き症候群』かしらね？ まなみ： えっ？ いきなり何よ？ 紀 香： ここ２週間、釣りに行ってないのよ。 まなみ： それは珍しいわね。 紀 香： 普通なら、家の用事を放り出しても釣りに行っていたのに、この週末は雑用ばかり やっていたわ。買い物の付き合いとか、粗大ゴミを捨てに行ったりとか、物置に 棚を作ったりとか。おまけに普通なら、用事が終って少しでも時間があったら釣りに 行っていたのに、行かなかった、、、、、 まなみ： う〜ん、なんだか分からないけど、重症みたいね。 紀 香： 彼ィのシーズンが終って、何を狙ったら良いのかわかないのよ。 まなみ： そうね、この季節は冬と夏の間で毎年悩む時期よね。 紀 香： 私は、、、、、どうしたら良いのかしら？？ まなみ： それは、やっぱり、自分次第じゃないかしら？ 紀 香： たとえば？ まなみ： そうね、常磐のひなびた港を探索するとか、行った事の無い鹿島港とか相馬港へ 足を伸ばすとか、日立港の沖堤防を極めるとか、テーマを決めたほうが良いみたい。 紀 香： そうね〜、夏になればシロギスとかマゴチとか水温次第ではアジや青物とかあるから 悩まないけど、もしかしたら今が一番、投げ釣り師の資質を問われる時期かも しれないわね。 まなみ： そんな大げさな事では無いと思うけど、あなたは過去に縛られすぎじゃない？ 紀 香： 確かにそうかも。こないだナメタを釣ったし、今シーズンは彼ィ好調だったから、 これ以上は釣れないと気持ちの奥で思い込んでいるのかしら？、、、でも、あなたが 言う通り、何事もチャレンジ精神よね！ まなみ： 頑張ってね。 紀 香： なんとなく気持ちが楽になったわ。そう言えばまだ飲み物注文して無かったわね。 『燃え尽き症候群』の即効薬はお酒よ、今日は豪勢にいきましょ！ 「すいませーん、 ビールお願いしまーす。 今日は『エビス』ありますかー？」 店 員： ございますよ。何本でしょう？ まなみ： とりあえず１本でお願いします。（きっぱり） 紀 香： なによ！ ２〜３本頼みましょうよ！ まなみ： 『エビス』の値段知ってる？ あなたがいつも飲んでる『発泡酒』の倍よ！ 紀 香： 、、、勢いで言ったけど、分かっていたわ。、、、こんな時でも、おもいっきり行けない のは、歳をとったせいなんでしょうね、、、、、 ♪ やさしく 時は流れすぎて ひとり 振り返る 今でも あなたの微笑みを 感じることがあるのよ 思い出は 美しすぎて それは 悲しいほどに もう二度と 手の届かない あなた 遠い人 ♪  |
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